仕掛けを投入する前のひと手間
エサを付けて海中に投入する前に、必ずチェックすべきことがあります。
まずは海面下50cmほどまで仕掛けを落とし、ロッドをゆっくり上げてみましょう。
このとき、エサが「クルクルと回転していないか」を確認します。

活きエビの場合はほとんど回りませんが、冷凍エビを使うと回転してしまうことがよくあります。
もし回ってしまう場合は、そのままにせず、すぐにハリを刺し直して調整しましょう。
着底の見極め方
潮が緩く船が流されていない状況なら、スルスルと出ていたラインが「フッ」と止まるため、注視していれば見逃すことはありません。
しかし、潮に流されながら仕掛けが落ちていく場合は要注意です。
着底の瞬間にラインの動きが止まる(あるいは緩くなる)一瞬の変化を逃すと、その後もずるずるとラインが出続けてしまい、着底したかどうかが判断しにくくなります。

「着底したかな?」と迷ったときは、一度ラインの放出を止めてロッドを大きく煽ってみましょう。
そしてゆっくりとロッドを下げていき、再びラインが止まるかどうかで底を確認します。
それでもラインが出ていく場合は、まだ底に届いていないため、さらに放出して着底するポイントを探ってください。
実釣時の注意点とコツ
- ラインを過剰に出さない:仕掛けを早く落とそうとして、リールから手でラインを引き出すのは厳禁です。余分な糸フケが出てしまい、トラブルの原因になります。
- 「サミング」でラインを一直線にする:仕掛けを落とす際は、放出されるラインに軽く指を添えておきましょう。適度なテンションがかかることで糸のたるみが抑えられ、仕掛けが海中で一直線になります。これにより、着底が分かりやすくなり、着底直後のアタリも逃さずキャッチできます。
- ロッドとラインの角度は90度をキープ:穂先(ティップ)の感度を最大限に活かすため、ロッドとラインの角度が常に90度前後になるよう意識してください。
- 迷ったら「10m巻き上げ」でリセット:着底が分からなくなったら、そのままにせず一旦10mほど巻き上げてから落とし直しましょう。
- 重さの調整:どうしても底が取れない場合は、遠慮せずオモリの号数を重くして調整してください。
着底後の基本操作
着底したらすぐにラインの放出を止め、まずは一度ロッドを大きく煽ります。
その後、ゆっくりと下げながら「二度目の着底」をさせてください。
潮の流れが速い場合は、ロッドを上げる際に少しラインを送り出すことで、流された分の距離を補正し、より確実に底を取り直すことができます。

ポイント:誘い方のバリエーション
一つテンヤにおいて、着底後の誘いは最も重要で、釣果に直結するポイントです。
以下の例を参考に、その日の状況に合ったパターンを探りましょう。
- リフト&スローフォール:ロッドを大きく上げ、エビが舞い上がるようにゆっくり落とす(基本の動き)。
- リフト&フリーフォール:ロッドを大きく上げ、ストンと素早く落として反射的に食わせる。
- ステイ(ゼロテンション):着底させたまま数秒間静止させ、底にいるエビを演出する。
- 刻み巻き(ストップ&ゴー):20cmほど巻いては止める動作を、底から2mほどまで繰り返す。
- 底切りキープ:着底後50cmほど巻き上げ、エサが底スレスレにある状態でじっとアタリを待つ。
- ハイアピール:大きく鋭くシャクって強くアピールする。(※冷凍エビは外れやすいため、活きエビ向き)
- ボトムトレース:仕掛けが底をズルズルと引きずるように、ゆっくりと船の動きに合わせて流す。
これらはあくまで一例です。固定観念にとらわれず、自分なりに思いついたリズムや誘い方を自由に実践してみましょう。
釣りの基本は、釣れている時は同じ動作、釣れない時は異なった動作です。
根掛かりへの心構えと回避のコツ
着底を正確に把握していても、根掛かりを完全に防ぐことはできません。しかし、着底が分からないまま放置してしまうと、根掛かりの確率はさらに跳ね上がります。
特に関門海峡内のポイントは、起伏の激しい岩礁帯の宝庫です。マダイや根魚はこうした険しい地形を好むため、根掛かりを避けて(底を狙わずに)釣ると、明らかに釣果が落ちてしまいます。
加えて、関門特有の「速い潮流」が難易度を上げます。流れに押される分、着底を感じるのがどうしてもワンテンポ遅れがちになり、その一瞬の遅れが根掛かりに直結します。
ここでは「根掛かりは起こるもの」と割り切り、十分な数の仕掛けを準備しておくのが基本です。予備を多めに持つことで、トラブルを恐れず強気に攻めることができ、結果として釣果アップにつながります。
オモリの号数と根掛かりの関係
根掛かりのリスクは、オモリの重さにも大きく左右されます。
着底の分かりやすさ(感度)とは裏腹に、「軽いオモリほど根掛かりしにくい」という性質があります。
そのため、無闇に重いものを使うのではなく、集中していれば着底が判別できる「必要最小限の重さ」を選択するのがベストです。
仕掛けの「上がる方向」で潮を読む
関門海峡は激流で有名ですが、潮が緩むタイミングや、潮止まりを経て流れが反転する時間帯があります。関門橋付近のA級ポイントに船が集まるのもこのタイミングですが、ここで注意したいのが「二枚潮」です。
表層と底層で潮の流れが異なる二枚潮になると、ラインが海中で「S字」にたわんでしまいます。こうなると、いつまでも着底が分からなかったり、根掛かりが頻発したりします。
二枚潮を見分けるサインは、仕掛けを落とす時は「船から遠ざかっていく」のに、巻き上げると「船の下から出てくる」ような時は、海中でラインが大きく膨らんでいます。
二枚潮への対策
二枚潮は時間が経てば解消されることが多いですが、このタイミングは魚がよく釣れる「時合」でもあります。トラブルで時間をロスしないための対策は、「ラインを極力緩めずに落とすこと」です。
サミング(指でラインに軽く触れる)をしっかり行い、潮にラインを余計に持っていかれないようにテンションを管理しながら落としましょう。
こうすることで海中での糸フケが抑えられ、二枚潮の中でも着底が捉えやすくなります。

底質で釣り方を変える
関門構内では、砂泥質のポイントと岩礁帯のポイントがはっきり分かれています。
砂泥質のポイントでの根掛かりは少ないので、ボトム付近を重点的に狙うことも容易です。
ただし、海藻が多く生える時期があるので、モゾモゾっとした根掛かりには気をつけましょう。
不思議なこと
みなさんは思ったことないでしょうか? なぜ一つテンヤのエビは腹を上に向けて刺さっているのでしょうか?
最初にみた時、付け方を間違っているのかと思いました。
テンヤを跳ね上げフォールさせると「死んだエビ」を演出。ってなイメージです。
遊動テンヤでも固定でも、アワセ損ねやハリ外れって多いですよね。
だから面白いのかもしれません。
遊漁船ひびきオリジナルテンヤもあります。


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