泳がせ釣りは、オモリやハリス、道糸が絡み合う「手前まつり」が非常に多い釣りです。
「一度もなったことがない」という方は、きっと仕掛けの操作がとてもお上手なのだと思います。
私はできるだけ楽に釣りを楽しみたいので、少し目を離していても絡まないような仕掛けを、現在模索しているところです。
この記事では「関門ライト泳がせ釣り」における仕掛けの絡まり(手前まつり)の原因とその対策について詳しく解説しています。特に、ラインのヨレや仕掛けの調整方法に焦点を当て、具体的な改善方法が提案されています。
主なポイント
- 泳がせ釣りでは「手前まつり」が頻発する原因として、エサの動きや潮の状態、オモリの影響などが挙げられる。
- ラインのヨレが絡まりの最大の原因であり、スイベルやベイトリール、フロロカーボンラインを使用することで軽減が可能。
- ステイト(捨て糸)の長さを調整することで、根掛かりや絡まりのリスクを軽減できる。
- ハリスの長さを調整することでエサの負担軽減や魚の食いつき向上が期待できるが、絡みやすさには注意が必要。
- サルカンを追加することでヨレを軽減できるが、根本的な解決にはならない。
- 船の動きや操作に左右されない「万能仕掛け」を目指し、天秤仕掛けや適切な操作法が推奨されている。
関門ライト泳がせ仕掛け
市販されている仕掛けはおおまかイラストの通りです。

泳がせ釣りの仕掛けは通常1、2セット入りで販売されていますが、決して安価ではありません。根掛かりの激しい場所では、1日で5本ほどロストしてしまうケースも珍しくないでしょう。
しかし、トラブルが多い人ほど釣れない傾向にあるのも事実です。仕掛けの修復に時間を取られ、実釣時間が削られてしまうことがその大きな要因です。
今回は根掛かり回避についてはさておき、トラブルの主因となる「手前まつり」がなぜ起きるのか、その原因を深掘りしてみます。
絡む=ヨレ
絡絡んでしまう主な原因を挙げると、以下の通りです。
- 投入時のトラブル: 仕掛けを落とす際、エサが回転して幹糸や道糸に巻き付く
- エサの動き: エサが泳ぎ回り、自ら仕掛けに絡んでしまう
- エサの衰弱: エサが動かなくなり、引きずられる際に回転して「糸ヨレ」が発生する
- オモリの影響: オモリが海底を引きずって回転し、ヨレが生じる
- 誘いの動作: 誘いを入れるために仕掛けを上下させた拍子に絡む
- 潮の状態: 潮が止まってハリスが張らず、仕掛けが弛んでしまう
こうして書き出してみると、実に多くの原因がありますね💦 嫌になって「もう泳がせ釣りはやめようかな……」なんて思ってしまうほどの多さです😏

トラブルの最大の原因は、やはり「ラインのヨレ」による絡みです。
対策としてスイベルを組み込んでいますが、ラインの太さゆえに回転が十分に追いつかず、どうしてもヨレが残ってしまいます。 かつて、高価なベアリングスイベルを各所に贅沢に使ってみたこともありましたが、それでもヨレによる絡みを完全に防ぐことはできませんでした。
ヨレ対策①:ベイトリールを使う
ベイトリールは、スピニングリールに比べて糸ヨレを圧倒的に軽減できます。 構造上のメリットなので、すでにご存知の方も多い「基本の対策」と言えるでしょう。
ヨレ対策②:コシの強いラインを選ぶ
柔らかいラインよりも、適度な張りのあるラインの方が「仕掛けがまっすぐになろうとする」ため、手前まつりは軽減される傾向にあります。
素材としては、フロロカーボンがおすすめです。その理由は、ヨレが生じてもラインにクセがつきにくい点にあります。ナイロンラインの場合、絡まった仕掛けを解く際に、すでに「波打ち」や「パーマ」のような跡がついてしまいがちです。
もちろん、ソフトなラインならではの馴染みやすさもあるため一概には言えませんが、トラブル回避を優先するならフロロに軍配が上がります。なお、10号以上の太いラインを使用する場合は、ナイロンでも耐久性(コシ)が上がるため、扱いやすさが変わってきます。
本記事では、あえて「ステイト」という表記を採用しています。 本来は「捨て糸」と書きますが、近年は環境への配慮から「海に捨てる」という言葉を避け、釣具メーカーなどでもカタカナで「ステイト」と記載されるケースが増えています。
役割としては、オモリが根掛かりした際にここから切れることで、仕掛け全体を失わないようにするためのものです。とはいえ、関門ライト泳がせで使用するオモリもそれなりの価格がするため、正直なところ「切りたくない」というのが本音ですよね☺️
しかし、大物が掛かった際にオモリだけが根掛かりしてしまう場面を想定すると、やはりステイトの役割は重要です。大切な獲物を確実に獲るためにも、適切な号数選びが求められます。
絡み対策
ヨレ対策ができたら、今度は絡まないように仕掛けを調整しましょう。

絡み対策①:ステイトの長さを調整する
根掛かり対策としては「ステイト」を長く取りたいところですが、長くなればなるほど、ハリスと絡むリスクも高まります。 もちろん、船の動きや仕掛けの操作によっても左右されますが、全般的には「ステイトを短くする」方がトラブルは少なくなります。
根掛かりが少ない場所であれば、普段より短く設定するだけで、絡む回数を劇的に減らすことができます。 まずは40cm程度から始め、もし絡みが頻発するようなら、状況を見ながらさらに短く調整していくのがおすすめです。
絡み対策②:ハリスの長さを調整する
一般的に、多くの釣りにおいて「ハリスは長い方が有利」とされています。その理由は多岐にわたります。
- エサへの負担軽減:無駄に引っ張らないため、エサが弱りにくい
- 違和感の払拭:魚が食い込んだ際の抵抗を抑えられる
- アピール力の向上:エサの自由度が高まり、自然な動きで誘える
- 強度面:ラインが長いほどクッション性が増し、急な突っ込みでも切れにくい
このようにメリット尽くしの長ハリスですが、デメリットはやはり「絡みやすさ」です。これもステイトと同様、トラブルが多発するようなら、思い切って短く設定するのが実戦的で効果があります。
最終兵器
見出しほど大袈裟ではありませんが、さらにサルカンを追加してヨレを軽減するということもできます。

しかし、ハリスの長い泳がせ仕掛けでは根本的な解決にはならないため、気休め程度と考えた方がよいでしょう。
胴突仕掛けでは威力を発揮してくれます。
関門遊漁船ひびき オリジナル仕掛けへの道
これまで数多くの仕掛けを自作・テストしてきましたが、船の動きや釣り人の操作に左右されない「究極の万能仕掛け」を見つけるのは、非常に高いハードルです。
- 試行錯誤の結果、絡み防止に有効な操作法として、以下の順で効果が高いことが分かりました。
- 底からオモリを少し上げ、じっと待つ(最も効果的)
- 底を軽く叩きながら、ソフトに上下させる
- 着底後、大きくゆっくり誘い上げて再びステイさせる
状況に応じた操作は不可欠ですが、理想は「どんな状況でもトラブルが起きない仕掛け」です。 現在、当船では「天秤仕掛け」を推奨しています。これはアタリの取りやすさと食わせのタイミングを重視した選択ですが、絡み対策の面ではまだ改善の余地を感じています。
現時点での一つの答えとして、「捨て糸30cm以下、ハリス1m以下」の設定が、最もトラブルを抑えられる傾向にあるようです。


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